ニキビの原因は身体の内側にあることがあり、顔にできるニキビの位置によって原因が分かれます。例えば、Tゾーンに吹き出物が出来る場合は、思春期特有のホルモンバランスの乱れだとされています。一方で顎、口周り、フェイスラインなどのUゾーンにできる吹き出物は胃や腸の内臓の働きが原因の一つとされています。そのため、便秘が続いているという場合は要注意です。
顎ニキビと胃腸の関係
そもそも、なぜ胃や腸がニキビと関係あるのでしょうか。これは東洋医学的な考えで、胃や腸などの消化器系の働きが低下することによって栄養分などを吸収する能力が低くなってしまいます。その結果、新陳代謝が悪くなり、ニキビの原因となる細菌が増殖しやすくなったり、肌のターンオーバーが遅れてしまったりすることによってニキビができてしまいます。
あごは特に皮脂分泌が過剰で毛穴が詰まりやすい部分なため、このような影響が出てきてしまうと考えられます。
腸内環境を改善して便秘を予防
胃腸の働きが原因で顎ニキビが出来てしまう場合、腸内環境から改善しなくてはいけません。ストレスや胃腸の調子が悪くなると代謝のサイクルが乱れ、老廃物がたまり、ニキビの原因となります。
実際、便秘になるとニキビができやすくなってしまうと感じている人は少なくありません。そこで、便秘を改善して腸内美人になることが顎や口周りのニキビを治す第一歩であるといえます。
善玉菌を増やす!
一般的に便秘になると悪玉菌が増え、さらに便秘が悪化してしまうという状態になります。そこで善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことが便秘改善に重要なのです。
・動物性乳酸菌
まず善玉菌ときくとヨーグルトを思い浮かべるかと思います。ヨーグルトやチーズなどの乳製品は動物性の乳酸菌やビフィズス菌が含まれていて腸にとてもいい食べ物です。
そして、それと同時に「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」をバランスよくとることによって、腸の中でふくらみ、腸壁を刺激して便の排出がスムーズになります。
水溶性食物繊維 | 大豆、こんぶ、わかめ、リンゴ、ミカン、いも類 |
不溶性食物繊維 | 大豆、ごぼう、小麦ふすま、穀類 |
・植物性乳酸菌
納豆や味噌、漬物などの発酵食品には植物性乳酸菌が含まれています。これらの乳酸菌は動物性乳酸菌に比べて生きたまま腸に届きやすいとされています。また、牛乳などの乳製品でお腹を下してしまうという体質の人は動物性乳酸菌が合わないことが考えられます。日本人はこの植物性乳酸菌が体に合うという人が多いようです。
また、納豆などの大豆製品に含まれる「オリゴ糖」は善玉菌を増やす役割をもっていることが知られています。
腸内美人になるには
・水
便秘の原因のひとつは腸内の水分不足です。そのため、水分補給は大切で、一気にがぶ飲みせず、ミネラルウォーターを1日1.2~2リットルを目安にこまめに飲みましょう。ただしこのとき体を冷やさないように注意しましょう。
「白湯」は体を温め、消化を助け、基礎代謝を上げることによってデトックス効果が有り、便秘解消や美肌効果があるのでオススメです。
・アロエ
あまり知られていませんが、実はアロエは胃腸にとてもいい食べ物です。アロエにはアロインという成分が含まれています。実はこの「アロイン」がすごいやつで、腸内をきれいにしてくれて、新陳代謝をあげてくれることによって顎のニキビ予防だけでなく、美白効果やアンチエイジングも期待できます。なのでアロエヨーグルトは便秘にとってはまさに「最強の食べ物」だと思います。
腸のトレーニング
便秘解消の方法として、運動して腹筋をきたえることがよく知られています。また、腸のマッサージをすることによって腸を活性化させ、便秘にはたいへん効果的でお通じが良くなります。この腸マッサージはエステサロン「ラ・パルレ」のニキビ内外コースで体験することができます。
やらなほうがいいこと
顎や口周りのニキビは胃や腸と関係しているということが分かっていただけたかと思います。そこで、顎のニキビを増やさないために避けたほうがいいことがあります。
・刺激物をとらない
唐辛子など極端に辛いものやカフェインなどの刺激の強いものは胃に負担がかかってしまうため、肌荒れの原因となってしまいます。
・不規則な生活
便秘改善はにはバランスの良い食事がとても大切で、暴飲暴食はもちろん、揚げ物やスナック菓子など食べ過ぎはよくありません。睡眠不足は避け、できたら適度な運動をすることをおすすめします。
まとめ
顎や口周りフェイスラインのニキビは胃腸の働きに関係しています。便秘など腸の不調が思い当たる場合は腸内環境を改善することがまず第一です。顎ニキビは胃や腸と関係していることから、胃腸薬や便秘薬を使ってニキビが改善されたという人もいるようです。ただ、胃薬などを使わずに便秘を改善できることに越したことはありません。普段の食事の栄養バランスや生活を見直してみましょう。