ニキビに悩む人にとって最もよく目にする白ニキビですが、特に皮脂の詰まりやすい顎や口周り、フェイスラインなどのUゾーンにくり返し出来てしまったり、大量にできてしまうことがあります。この白ニキビはニキビが進行して悪化していく中の初期段階のものになります。放置しておいたり誤ったケアをしてしまうと炎症や跡がひどくなってしまうこともあるので、白ニキビを作らないようにすることや白ニキビの段階できちんとケアをするということが大切です。
※白ニキビは皮脂によって毛穴が詰まり、毛穴の中でアクネ菌が繁殖をはじめようとしている段階になります。これは毛穴に詰まっている皮脂によってポツっと盛り上がっている状態で、同じ場所にくり返しできて、痛みがないのが特徴です。上の図のように膿がたまっている状態は白ニキビではなく、黄ニキビになるので間違えないようにしましょう。
顎に白ニキビができてしまう原因は?
大人ニキビの原因は複雑で一概に言えません。しかし多くの場合はホルモンバランスの乱れや、乾燥が関わっています。男性ホルモンの分泌が増えると、皮脂量が多くなり、さらに毛穴が収縮して皮脂が詰まりやすくなります。また、乾燥すると毛穴周りが固くなることによって皮脂が詰まってしまいやすくなります。
皮脂以外にもシャンプーやファンデーションなど、洗い流しきれなかったことで毛穴が詰まってしまうというケースもあります。
白ニキビを解消するには?
白ニキビは根本的に防ぐ!
正しいスキンケアをする
白ニキビがたくさんでてきてしまうという場合は誤ったスキンケアをしてしまっている可能性があります。
洗顔は必要以上にしないことが基本です。通常1日朝夜2回が基本ですが、朝は全くベタつかないという場合は特に朝に洗顔をする必要はありません。石鹸はできるだけ無添加のものを使用し、白ニキビをやさしくほぐすようなイメージで洗顔をします。過剰な洗顔は肌の乾燥を促進してしまいます。また、ダブル洗顔を行うのも有効です。
化粧品は油分が少ないものを選び、保湿をすることを重視しましょう。
また、ファンデーションやシャンプー、リンスは洗い残しがないようにきちんと流すことも忘れてはいけません。
刺激を与えないようにする
白ニキビができている間は極力触らないようにしましょう。手で触れる事によって刺激を受けて炎症を起こしてしまったり、掻いたり擦ったり(掻破行動)によってニキビが悪化してり再発したりすることが報告されています。
内側から治す
顎のニキビとして、食事や睡眠などの生活習慣はばかにできません。ニキビをつくらない体質づくりには内側からの改善が必要です。内側から改善するために漢方を活用するのもいいでしょう。
できるだけ早く治したい場合は?
白ニキビは潰してもいいのか?
白ニキビができてしまったとき、早く治したくて潰してしまうこともあると思います。理論的には白ニキビの段階で上手にニキビの芯だけ取り出すことができれば、早く治ることもあります。ただし潰すときは菌が入らないように清潔な状態にし、薬局などで手に入る「コメドプッシャー」という器具などを使ってうまく押し出す必要があります。
ただし、これには個人差があり、中には跡が残った、内出血してしまったというトラブルを起こしてしまう人もいるようです。どうしても早く潰してなくしてしまいたいという場合は皮膚科で毛穴の皮脂を押し出してもらうのが無難であると思います。
※赤く炎症を起こしたニキビは絶対に潰さないようにしましょう。
薬で治す
薬は一時的な改善法ではありますが、毛穴の詰まりを防ぐ「ディフェリンゲル」、ピーリング作用がある「トレチノイン」、角化した細胞を柔らかくするサリチル酸を含む薬などを処方してもらいましょう。
※イオウが含まれている薬は皮膚が乾燥してしまったり、薬の中には副作用があるものもあるので病院の先生に相談してから処方してもらうのがいいでしょう。
まとめ
白ニキビはニキビの初期段階で、痛みや炎症がない状態ですが、進行して皮脂が酸化されると黒ニキビになってしまい、さらには炎症が起きた状態の赤ニキビ、黄ニキビまで悪化し最後はニキビ跡になってしまうため、白ニキビを防ぐ、または初期の段階で食い止めることが重要になってきます。
薬などでの治療は早く治したいという時には有効な場合がありますが、根本的な原因を改善しないとまた何度も繰り返しできてなかなか治らないという事態になってしまいます。日頃から内側からニキビのできにくい体質に改善し、正しいスキンケアを行うようにしましょう。