顎やフェイスラインにできる大人ニキビは日頃から保湿をこころがけたスキンケアを行うことが大切ですが、できてしまったニキビをクリニックで治療する方法の一つとして「レーザー治療」があります。
レーザー治療は炎症ニキビや化膿ニキビ、色素沈着やクレーターのニキビ跡にも効果があり、レーザーの種類もいくつかあります。しかし、レーザー治療をする上でいくつか注意点もあるので最初に悪化の可能性などデメリットも知っておきましょう。
レーザー治療
レーザー治療は皮膚の深い部分に熱を加えることによってコラーゲンを活性化し、シワやニキビ痕も治療することができ、レーザー光によって殺菌作用も期待できます。その値段はレーザーの種類やクリニックによって幅がありますがだいたい1回で1万~20万程度となります。期間としては1ヶ月に1度の治療を数回にわたって行います。
レーザー治療は美容上の目的であることから基本的に保険は適用されませんが、保険が適用される場合もあるようなので、その点は事前に相談して確認しておきましょう。
レーザー治療の種類
・炭酸ガスレーザー
面皰圧出といって顎などのニキビの先端に直径1mm程度の穴を開けて、白ニキビとなっている皮脂の詰まりや化膿ニキビの膿を溶かします。クレータータイプのニキビ跡も効果を発揮します。
・フラクショナルレーザー
より細いビーム状のタイプで、少ないダメージで顎のニキビ跡などに効果を発揮してくれます。
その他にも低温度で治療するクールタッチレーザーやレーザーピーリング効果をもつジェネシスなどがあります。
光治療(フォトフェイシャル)
・IPL(インテンスパルスライト)
光治療はIPL(インテンスパルスライト)やAPL(アドバンス・パルスライト)という光を顔に照射することによって肌を活性化するという治療になり、ニキビやしわ、赤ら顔などに効果があります。光が真皮に届くことによってコラーゲンの生成を促します。
光治療はレーザー治療に比べて痛みも少なく、費用も安いというメリットがありますが、治療回数が多くなってしまうというデメリットもあります。
・PDT(フォトダイナミックセラピー)
PDT(フォトダイナミックセラピー)は光と光増強剤を組み合わせることにより化学反応がおこり皮脂腺を壊してしまうという治療になります。
レーザー治療のデメリット
レーザー治療は顎ニキビなど肌荒れの解決には効果を発揮することもありますが、デメリットとして高額なだけでなく、悪化などのリスクも理解しておかなければなりません。
まずレーザー治療は必ずニキビが治るというものではありません。効果が出ないだけでなく、悪化してしまうこともあります。
また、治療後のある一定期間ははレーザーの跡が残る、光照射によってソバカスのような状態が残る、火傷のような状態になる、かさぶたになるなどのダウンタイムがあります。治療後は状況に応じて、ガーゼで保護する、化膿止めを使う、紫外線を避けるなどが必要になってきます。
レーザー治療を受ける場合、これらのリスクや治療後の症状についてクリニックの先生によくカウンセリングしてもらった上で行うようにしましょう。
※妊娠中などの方は治療を受けることができなく、敏感肌の方、半月以内にレーザー治療や光治療を受けた方、他に疾患中の病気がある方は医師と相談が必要になります。
まとめ
レーザーを使った治療にはさまざまな機器があり、炎症ニキビや化膿ニキビ、凹凸ニキビ跡などさまざまな顎ニキビの症状に有効な治療法ですが、そのリスクやダウンタイムなど事前によく理解しておく必要があります。
自宅での正しいニキビケアを行いつつ、どうしてもなおらない場合は検討してみてもいいかもしれません。