ちゃんと気を使っているのになかなか顎ニキビが治らないと、「これってもしかして何かの病気のサインなの?」と思ってしまう人も少なくありません。実際は、生理前のホルモンバランスの乱れや、肌の乾燥、ストレス、胃腸の不調などが原因であごやフェイスラインにニキビを繰り返してしまいます。しかし、その一部に婦人科系の病気が原因となっていることもあります。ここではその病気と顎周りのニキビとの関係について説明していきます。
婦人科系の病気
女性の顎ニキビは生理前のホルモンバランスの変化が原因でできることがあります。生理前に黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されることにより、皮脂が増えて毛穴が詰まりやすいあごやフェイスラインに吹き出物ができてしまいます。
つまり、子宮や卵巣などの調子が悪くなる婦人科系の病気を疾患してしまうと、ホルモンバランスが正常でなくなり、肌荒れを引き起こしてしまうのです。
具体的には多嚢胞性卵巣症候(PCOS)などが考えられ、これは不妊などの原因にもなります。症状は軽度なものが多いので、重く受け止めなくても大丈夫ですが、男性ホルモンが作られるため、顎ニキビの原因となってしまいます。
病気の見分け方は?
普通のあごニキビと婦人科系の病気によるニキビを見分けるにはいくつかのポイントがあります。まず、普段はあまりできない黒ニキビができてしまうという時には注意しましょう。もちろん婦人科系の病気と関係なくても黒ニキビができることはあります。しかし、卵巣や子宮の病気があると血行が悪くなり、その結果として黒いニキビになってしまうこともあるようです。
その他にも、
- 月経不順、又は無月経
- 多毛
- 声が低くなる
- 月経過多や生理の出血が多い
などの傾向があることが知られています。
もしこのような症状があるなら
もしニキビがなかなか治らなくて、上記の症状に思い当たるものがあるなら、婦人科を受診して検査してみることをオススメします。多嚢胞性卵巣症候(PCOS)の検査は、血液中のホルモン値の検査や負荷試験、超音波検査などで行われています。
まとめ
顎やフェイスライン、口周りの大人ニキビの大半は病気とは関係ありません。むしろ、ニキビができることが肌の病気なので、正しいスキンケアと生活改善を行っていくことが大切になります。しかし、女性の場合は婦人科系の病気である可能性も考えられます。ニキビケアや皮膚科の治療で改善されない場合は状況に応じて婦人科で検査してもらうようにしましょう。