ニキビができてしまう原因となる食べ物として、まず砂糖というイメージがあると思います。確かに、一般的に砂糖とニキビが関係していると言われています。ただ、砂糖=悪というわけではなく、糖分はエネルギー源となってくれたり、ストレスを和らげてくれる効果もあるので、完全に絶つ必要はなく、あくまで摂り過ぎが良くないのです。そんな砂糖と顎ニキビの関係と対策をご紹介します。
砂糖と顎ニキビの関係
砂糖が顎ニキビを招いてしまうといわれている理由はいくつかあります。
血糖値の上昇
砂糖で顎ニキビができてしまう主な原因は血糖値の上昇です。血糖値が上昇すると、摂り過ぎた糖分を抑えるためにインスリンが分泌されます。その結果、インスリン様成長因子1(IGF-1)というものが分泌され、皮脂の量が増えてしまい、ニキビができてしまいます。
IGF-1はアンチエイジング作用もあり、必要な物質ですが、増えてしまうと肌荒れの原因にもなってしまうのです。
つまり、これは砂糖だけでなく、血糖値を上げる高炭水化物の食べ物も食べ過ぎると良くないということになります。
ビタミンやミネラルを消費
白砂糖を摂り過ぎてしまうと、ビタミンやマグネシウム、クロムなどのミネラルを消費してしまいます。ビタミンの中でも特に不足すると顎ニキビができやすくなってしまうビタミンB群が減ってしまうと、皮脂量がコントロールできなくなり、肌のターンオーバーも乱れてしまう可能性が考えられます。
ニキビ以外にも
砂糖の過剰摂取はもちろん、ニキビだけでなく、美容や健康にとってもよくありません。最近アンチエイジングの世界でも注目されている「糖化」という言葉は聞いたことはないでしょうか?
糖化は、糖とタンパク質が結びつくことで、糖化最終生成物であるAGEsという物質をつくりだしてしまい、コラーゲンやエラスチンを変性してしまうことで、肌の老化を促進してしまいます。特に焼き菓子などの食べすぎはNGです。肥満や糖尿病などのリスクもあるためやっぱり摂りすぎはよくないのです。
対処法
砂糖の1日の摂取目安量は25グラム(ティースプーン6杯程度)までに抑えるのが望ましいです。炭酸飲料など大量の砂糖が使われているものはできるだけ避けて、調味料として使うのがいいでしょう。
また、白砂糖の代わりとして、はちみつやオリゴ糖、トレハロースなどを使う、コーヒーに入れる砂糖をメープルシロップにするなども有効です。
黒砂糖はオススメ
同じ砂糖でも黒砂糖は白砂糖にないニキビにも良い成分がいくつか含まれています。最近は黒砂糖を使った化粧品もあるくらいです。
- 血糖値の上昇を抑制
黒砂糖はコクトオリゴや天然オリゴ糖であるラフィノースという成分によって、逆に血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあります。
- 栄養素も豊富
黒砂糖には健康的な肌をキープするために必要なビタミンやカリウム・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルが豊富で、顎ニキビのできにくい肌を保ってくれます。
また、抗酸化作用のあるポリフェノールは活性酸素の除去やメラニンの抑制効果があり、ニキビ予防やニキビ跡にも効果が期待できます。
- 便秘の解消
顎や口周りのニキビは腸内環境が関係していることがありますが、黒砂糖に含まれるオクタコサノールやラフィノースによって腸内環境が改善され、便秘にも効果を発揮してくれます。
同じ砂糖でも、黒砂糖だとこんなにもニキビにメリットがあるんです。
まとめ
以上が砂糖と顎ニキビの関係となります。やはりニキビ的にも美容的にも健康的にも砂糖の摂りすぎは良くないのです。実際に砂糖を減らすことで肌が綺麗になったという声もあります。どうせ砂糖を摂るのなら黒砂糖を取り入れてみるのはいかがでしょうか?