できてしまった顎ニキビを治す方法のひとつに、「ティーツリー(ティートゥリー)」という植物があります。このティーツリーは日本ではあまりなじみがないものの、オーストラリアでは先住民族アボリジニに万能薬として使われてきました。フトモモ科の常緑樹で、イメージとしてはあのコアラの大好きなユーカリのようなものです。
このティーツリーは殺菌作用やいい香りをもつため、ニキビ以外にもあらゆる場面で使われ、アロマ、カビ対策、花粉症、傷、虫刺され、インフルエンザ予防、さらには掃除にまで使われ、すぐれものの万能薬なのです。ここでは、そんなティーツリーのあごニキビへの効果と注意点についてお話します。
ティーツリーの顎ニキビへの効果
ティーツリーは殺菌作用があることから、アクネ菌やブドウ球菌が原因となるニキビの炎症をしずめてくれる事があります。
個人差や炎症の進行度にもよりますが、ティーツリーを顎ニキビにつけてから、数日で改善され、早い人では1日で赤みがひいたということもあります。
私がこのティーツリがすごいと思うところは、通常のニキビの薬の中には、ニキビを引き起こす菌以外の肌に必要な善玉菌も殺菌してしまうというデメリットがありますが、このティーツリーは有用な常在菌はあまり減らさないでくれるというところです。
さらに、ティーツリーはアロマテラピーなどでも使われるほど香りがよく、ストレスが原因で顎やフェイスラインの大人ニキビができてしまうことがありますが、リラクゼーションとしてストレスを解消することもできます。
使い方
使用方法としては、原液のティーツリーを1~2滴綿棒にとり、化粧水をつけた後、ニキビに直接つけます。敏感肌で、原液を使うのが心配な方はホホバオイルなどにティーツリーオイルを1滴加えるなどして、薄めるといいでしょう。もしくは、ティーツリー配合の洗顔料などもあります。
ティーツリーの注意点
万能なティーツリーですが、注意しなければならないこともいくつかあります。
●ティーツリーはすべての人の肌に合うというものではなく、顎ニキビが悪化してしまった、湿疹ができてしまった、などというケースもあります。自身の肌に合っているかどうか事前にチェックすることを忘れないようにしましょう。もし、悪化してしまった場合は皮膚科の医師に相談するようにしましょう。
●ティーツリーオイルの成分は若干強いため、あまり塗り過ぎないようにしましょう。皮膚への負担になってしまうため、使用量をよく守って、目元などはできるだけ避けるようにしましょう。
●ティーツリーオイルは、薬局やAmazon、楽天などのネット通販でも気軽に買うことができます。たくさん商品がありますが、選ぶポイントとしては、「オーガニック100%」のものを選ぶということです。エタノールや化学物質が含まれていないものがいいです。
まとめ
ティーツリーはできてしまった顎ニキビをできるだけ早く治したいといった場合にはかなり有効な場合もあります。ただ、これで繰り返すニキビを根本的に解決できるわけではありません。ニキビのできにくい肌質に変えるには、日ごろからの保湿などのニキビケアを行っていくことが大切です。