口周りや顎にできものができてしまったというときに、ニキビなのかヘルペスなのか判断が難しいということがあります。
ヘルペスはニキビと治し方も根本的に違うものなので、いくらニキビケアをしても治りません。
ここではその見分け方や対処法などをご紹介します。
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顎ニキビとヘルペスの違いは?
ヘルペスは初期段階では、白ニキビや化膿したニキビによく似ているため間違えてしまうことがよくありますが、感覚や見た目にそれぞれ特徴があります。
顎ニキビ
顎ニキビは、ホルモンバランスの乱れ、肌の乾燥、内蔵の不調など様々な原因でできます。原因菌はアクネ菌や黄色ブドウ球菌で、治すには生活習慣やスキンケアを見直していく必要があります。
基本的に白い芯がありますが、肌の奥にあり見えないこともあります。
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスI型というというウイルスが原因で発生します。
- ストレスがたまったとき
- 疲れ気味のとき
- 風邪をひいたとき
- 月経前
- 季節の変わり目
- 生活習慣が乱れたとき
など免疫が低下するとできやすく、なんと 日本人の10人に1人の割合で感染したことがあると言われています。
発症してから数日経つと、小さいぶつぶつの水ぶくれのような状態となり、水疱が破れると液体が出てきます。
感覚としてはニキビとは違い、 ヒリヒリとした痛みやかゆみがあるのが特徴です。
基本的には口唇ヘルペスという名前にあるように、くちびるや口の周りにできます。
顎ニキビと口唇ヘルペスの治し方
ニキビとヘルペスは原因が違うので、もちろん対処法も変わってきます。
顎ニキビ
顎は顔の中でも特に大人ニキビができやすいところです。
1度ニキビがてきて、薬を塗って治ったとしても根本的な原因が改善されていない場合、しつこく繰り返しできてしまいます。
大人ニキビを改善するためには、生活習慣や食生活などの原因を改善し、適切な化粧品でスキンケアを行っていくことが大切です。
特に大人ニキビの場合は、 保湿ケアで肌のバリア機能を高めることが重要です。
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスはみずぼうそうなどと同じように、ウイルスが原因なので、ニキビの薬を使ったりしても治りません。
市販のオロナインなどの薬で対処するという情報もありますが、おすすめしません。
たしかにオロナインなどには殺菌作用のある成分が使われていますが、アクネ菌とヘルペスウイルスは全く別のものなので、効果があるとは言えませんし、刺激となり逆効果となってしまう可能性もあるので自己判断はおすすめしません。
ヘルペスはほかの人への感染の可能性もあるので、ヘルペスができてしまったら、それが本当にヘルペスなのか判断してもらうことも含めて早めに皮膚科を受診しましょう。
血液検査でウイルスの抗体を調べることも可能です。
口唇ヘルペスの薬
皮膚科に行くと基本的に抗ヘルペスウイルス薬(バルトレックスやゾビラックスなど)が処方されます。
飲み薬や軟膏タイプがあり、症状や場所によって医師の判断で使い分けられます。
重症の場合は点滴や入院が必要なケースもあります。
ヘルペスは再発や感染のリスクも
口唇ヘルペスが顎ニキビと違う点は、 他人に感染するということです。
患部をさわった手やタオルなどには十分に注意が必要です。
今の医学ではこのウイルスを完全に退治することはできず、薬を使ってもウイルスがいなくなったわけではありません。そのため、抵抗力が落ちてしまっているときなどは再発してしまうことがあります。
再発させないために
再発させないためには、生活習慣・食生活が乱れないようにしたり、ストレスをうまく発散することが大切です。また、ストレスや生活習慣の乱れは顎ニキビの原因にもなります。
睡眠不足などで免疫力が低下してしまわないようにすることはもちろんですが、他にも紫外線や乾燥、タバコなども要因として考えられるため注意が必要です。
食事の面では、魚介類や肉類などに含まれる 「リジン」というアミノ酸がヘルペス予防にいいとされています。
逆に「アルギニン」はウイルスの活動を活発にしてしまうため摂り過ぎないように注意しましょう。
ヘルペスが繰り返しできてしまうという場合には、専用のサプリメントを活用するのもおすすめです。
「ヘルペケア」というサプリは、
- リジン
- β-グルカン
- プロポリス
- グルタミン
- グラヴィノール
- 茶カテキン
- オリゴ糖
- 乳酸菌
といった成分が配合されている専用サプリで、再発予防としてはおすすめのサプリメントです。
まとめ
以上が顎ニキビとヘルペスの見分け方となります。原因も治療法も異なり、感染の心配もある口唇ヘルペス。早めに病院を受診すれば、10日~2週間ほどで治すことができます。ヘルペスにしても顎ニキビにしても、正しい生活習慣を送り、ストレスを溜めないことが大切です。