ニキビの中でも、悪化してしまうと目立ってしまうだけでなく、「痛い」ものになってしまいます。痛いニキビがあると、作業に集中できなくてかなりやっかいですよね。女性なら「生理前になると同じところに繰り返して、赤く腫れて痛みがある」、「メイクでも隠せない」など、男性の場合だと「髭剃りのときに傷つけてしまうし、痛い」などこれが原因で憂鬱になってしまうことも少なくありません。ここでは、そんな痛い顎ニキビの原因と対処法についてご紹介していきます。
なんで痛みがあるの？
痛みがあるのは、悪化して炎症が進んでいるからです。最初の白ニキビが悪化すると、毛穴のなかで、アクネ菌と好中球が激しい戦いを繰り広げます。これによって炎症が激しくなり、皮膚細胞が傷ついてしまい、痛みを伴うのです。特にあごやフェイスライン、口周りなどのUゾーンは汗腺が少なく、皮脂腺が多いため悪化しやすいのです。
※また、ニキビだと思っていたものがニキビではなかったという可能性もゼロではありません。水ぶくれのようになり、痛みがある場合は口唇ヘルペス、徐々に大きくなる場合は粉瘤（アテローム）などの可能性もあります。
まずは悪化させないこと
まずは今できてしまった痛い顎のニキビを悪化させないことが大切です。日常生活には、ニキビを悪化させてしまう原因が意外と多く存在しています。ついつい無意識で触ったり潰したりしてしまいたくなりますが、それはNGです。頬杖や髪の毛、洗顔料の洗い残しなどにも気をつけましょう。また、私は大きいニキビが出来てしまったとき恥ずかしくてマスクで隠していたのですが、そのマスクによって悪化してしまうことがよくありました。
男性の場合はヒゲソリの時にカミソリやシェーバーで傷つけてしまったり、雑菌が入ってしまったりするとさらに悪化してしまうので、肌に当てるものは清潔にしておきましょう。
痛いニキビの改善法
ニキビの原因はホルモンバランスの乱れや、乾燥肌、ストレス、便秘、生活習慣・食習慣の乱れなど様々です。まずは根本的な原因を見つけ、内側から改善することが大切です。また、外側からは保湿成分のある化粧品で毎日保湿することを習慣にして肌のバリア機能を上げてやることが大切です。
痛いニキビといっても種類はいくつかあります。しこりのようになっているもの、押すと痛いもの、赤く大きく腫れてしまっているものなど、症状に合った対処法が必要になります。
応急処置
根本的にニキビのできにくい肌質に変えていくことが大事ですが、痛いニキビはどうしても気になってしまい、うずうずしますよね。そこで簡単にできる応急処置をいくつかご紹介します。
ニキビ薬
皮膚科ではディフェリンや抗生物質が使われることが多いですが、それには副作用などのデメリットもあります。市販で買うことができる薬としては、抗菌作用のあるオロナインや有名なクリーム状のクレアラシルなどがあります。ただし、イオウを含むクレアラシルはTゾーンなどの思春期ニキビには合っていますが、大人ニキビに使うと乾燥して肌が荒れてしまうことがあります。痛みを和らげる塗り薬としては「メモA」というものがあります。
炎症を抑えるために
炎症を抑えるために、抗炎症効果のある薬を使ってもいいですが、もっと簡単にできる方法があります。それは、「ビタミンC」と「冷やす」です。ビタミンＣには炎症を抑える効果があるので、ビタミンＣの入った化粧品などを使うといいでしょう。ただし、ビタミンＣはただ入っているだけでは、真皮層まで届きません。なので、しっかり浸透させることができる高濃度ビタミンＣやエステサロンなどで使われるイオン導入を使う必要があります。
次に、「冷やす」ですが、これは冷蔵庫などで化粧水を冷やしてから、５～１０分コットンパックすると痛い顎ニキビが少しはましになります。
ニキビパッチ
「ニキビパッチ」というものはご存知でしょうか？これは、韓国発のニキビに貼るシールのようなもので、透明なのでほとんど目立ちません。このパッチは外からの刺激から守ってくれるだけでなく、抗菌効果や鎮静作用があるので、赤みがでてきてしまったニキビなどに素早く貼ると、治りが早くなるのです。このニキビパッチは日本の会社でも出ており、ネットや薬局などでも簡単に買えるので、早く治したいといった応急処置としては便利だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。痛い顎ニキビは本当に精神的にも嫌になりますし、ニキビ跡として残ってしまう可能性も十分にあります。できてしまってから薬などの応急処置で治すという流れだと、何度もしつこく出てきてしまっていたちごっこになってしまいます。大人ニキビは新しくニキビをつくらない、赤ニキビや膿のたまった黄ニキビまで悪化させないことが大切で、そのためには日々の正しいスキンケアを行っていきましょう。
