顎ニキビの原因というとたくさんあります。ホルモンバランスの乱れや、乾燥、胃腸の調子、生活習慣などなど内側の問題から外的な要因まで多岐にわたります。そのなかでも最も意外といっていいものが虫歯です。虫歯と顎ニキビが関係しているなんてもはや都市伝説のようにも聞こえますが、実際のところ関係あるのでしょうか?
実はこれには様々な意見があり、顎ニキビと虫歯は関連性がある可能性があるという意見もあれば、関係はないという意見もあり明確なことはわかっていません。
しかし、 虫歯を治したところ顎ニキビが治ったという声もあるためあなどれません。ここではその原因となりうるものと対処法を解説していきます。
なぜ虫歯があると顎ニキビができるの?
考えられる原因①
まず虫歯というのは細菌が感染することによって始まります。虫歯が進行すると歯の根に膿やガスが溜まってしまう状態になります(これを歯根嚢胞(しこんのうほう)と言い、口臭の原因となります)。これらの毒素が原因で歯の奥に近い顎にニキビが現れてしまうということになります。
考えられる原因②
虫歯が炎症を起こすことによって白血球が活性化されます。その白血球が活性酸素を生成してしまうことによって顎ニキビの炎症を悪化させてしまう可能性があります。
これら以外にも間接的な要因として、虫歯によって咀嚼が不十分になることにより胃腸に負担が掛かり大人ニキビの原因となってしまうということも考えられます。
対処法
やはり虫歯が原因の顎にきびは虫歯を治療するしかありません。しかし、虫歯の痛みがあればわかりますがこのような歯の根の奥に膿が溜まる症状は自覚されていないことも多いようです。この症状は歯医者さんにとってはよく目にする多くの人がもつ症状ですが、実際にレントゲンをみて始めて知るという場合もあるので、定期的に診察してもらうことも大切です。
また、症状がある場合は何かを噛む時に痛みを感じる、膿がたまったことにより歯が浮いたように感じる、口臭が気になるようになる、さらに症状が進行するとズキズキとした激痛に変わるというような現象が現れます。
以上の症状がある場合は歯科を受診されることをおすすめします。虫歯の状態が悪いと顎ニキビだけでなく、最悪の場合は膿を取り出すために抜歯をしたりして手術が必要になってしまう可能性もゼロではありません。症状が軽くても膿を取り出して詰め物などで内部に細菌が入らないようにするなどの処置が必要な場合もあるので、歯科の器具や麻酔が少々怖いかもしれませんが早めに治療することが大切です。
まとめ
顎ニキビができてしまってその原因がまさか虫歯であるとは思いもよりませんよね。しかし、実際に虫歯治療によって吹き出物が改善されたという事例もあるので可能性は否定できません。
大人ニキビ対策のために洗顔や保湿などのスキンケア、食事や睡眠などの生活習慣に気をつけるのと同時に、虫歯にならないために歯磨きや食事にも気を使い、気になる場合は歯科医を定期的に受診するようにしましょう。