顎ニキビができる原因の一つとしてカルシウム不足があります。そこで牛乳を飲むことによってカルシウム不足が解消されたり、大人ニキビに良い栄養素を摂れたりすることから牛乳を毎日飲んでいるという人も少なくありません。しかし、その牛乳がニキビの原因となるという説が浮上しているのです。実際に牛乳がニキビと関係しているという研究があるので、飲む時は注意が必要です。
牛乳は顎ニキビにいい面も
まずは牛乳のニキビに対するメリットを挙げていきます。
●カルシウム不足解消
冒頭でも少し触れましたが、カルシウムなどのミネラルの不足は大人ニキビにとっては良くありません。カルシウムといえば牛乳というイメージがある通り、牛乳を飲むことでカルシウム不足を解消することができるのです。
●ストレスを緩和
大人ニキビはストレスが原因となることもあります。カルシウムが含まれている食品を食べることによって、イライラを和らげることができるのです。
●その他にも
その他にも牛乳には、ビタミンB2、ビタミンA、タンパク質が含まれています。ビタミンB2は皮脂を抑えてくれたりと顎ニキビ改善には欠かせない栄養素なのです。ニキビを改善するにはビタミンB類が大切ですが、ビタミンAも健康的な肌を作るには必要な栄養です。そして、タンパク質は皮膚のターンオーバーを促してくれるのに必要なものです。
なぜ牛乳が顎ニキビの原因に?
ホルモンバランスの乱れ
一般的に顎やフェイスラインの大人ニキビの原因はホルモンバランスの乱れと言われています。妊娠中の牛からミルクをとることになるので、実は牛乳には、微量ですが黄体ホルモンや卵胞ホルモンの女性ホルモンが含まれています。この女性ホルモンが体の中で、男性ホルモンに変わってしまいます。その結果、皮脂が分泌されやすくなり、ニキビができてしまうと考えられています。
胃腸の不調
牛乳は使い方によっては荒れた胃を穏やかにしてくれますが、日本人の中には牛乳を飲んだらお腹が痛くなるという人って結構いますよね。これはアジア人の多くが牛乳中の乳糖を分解するラクターゼを赤ちゃんから大人になるにつれて失っていくからなんです。胃腸の不調は顎や口周りの肌荒れに関係しているとされています。牛乳は体質的に合う人、合わない人がいるのです。
対処法
もし、繰り返すあごニキビに悩まされていて、牛乳を飲んでいるという場合は、一旦牛乳を飲むのをストップしてみてください。それでニキビが改善されるなら牛乳などの乳製品が原因ということになります。
いずれにしても、牛乳は飲み過ぎると動物性脂質の摂り過ぎでニキビができてしまったりとあまり良くありません。牛乳以外にもカルシウムが豊富な食材はたくさんあるので、牛乳などの乳製品をストップしてみるのも手だと思います。また、食品のアレルギーによってニキビができることもあるので、牛乳アレルギーの場合も要注意です。
まとめ
このようにニキビ対策のために飲んでいた牛乳が逆にニキビの原因となっている可能性があります。実際牛乳には顎ニキビに良い栄養素もあるのですが、人によっては体質的に合わないこともあるようです。あごニキビがなかなか治らないという場合は、試しに牛乳をストップしてみることが得策と言えます。