ニキビの薬はたくさんありますが、ドラッグストアなどで気軽に買うことができる市販の一般用医薬品の中でも有名なオロナインがあります。
実際にオロナインは顎やフェイスライン、口周りの大人ニキビに効果があるのでしょうか?
ネット上には様々な口コミや情報がありますが実際のところはどうなのか直接大塚製薬さんに気になることは問い合わせてみました。
オロナインの効果とは?
オロナインはにきびや吹き出物以外にも、ひび・あかぎれ・しもやけ、きりきず、かるいやけど、水虫などに効果がある薬で、殺菌・消毒の効果があります。
オロナインに含まれるクロルヘキシジングルコン酸塩液という成分が殺菌の効果があるということです(ステロイドは含まれていません)。
ではこのオロナインが顎ニキビに効果を発揮してくれるのでしょうか?またどのようなタイプのニキビに使うことができ、どのようなタイプの肌質の人に使うことができるのでしょうか?
どんなニキビに効果的?
ネット上でよく目にするのは、オロナインは赤ニキビだけに効果があり、白ニキビや黒ニキビには効果がなく、むしろオロナインに含まれる油分がアクネ菌のエサとなりニキビが悪化してしまう可能性があるという情報です。
しかし、実際に大塚製薬さんに問い合わせてみたところ、オロナインは大きいしこりニキビや炎症が起こっているニキビを治療するための薬ではなく、あくまでも殺菌効果がある薬なので白ニキビや黒ニキビなどの他のタイプのニキビにも使用できるとのことでした。
また、オロナインは顎ニキビの原因でもある乾燥肌の人に向いている薬で、オイリー肌の人が使用すると皮脂の増加によりニキビが悪化するというような情報もありますがこれも問い合わせてみたところ肌のタイプに関係なく使用できるとのことでした。
実際の効果は?
実際にオロナインを使って「顎ニキビが小さくなった」や「ニキビの治りが早い」、「赤ニキビなどの炎症がおさまった」などの意見も結構ありました。
その一方で「ニキビに全く効果はなかった」や「ニキビが悪化してしまった」などの意見も見られました。
結論としてはオロナインは顎ニキビに効果があり、即効性もあるようです。ただし、もちろん合う合わないもあり、悪化してしまうケースも中にはあるようです。
悪化してしまう場合は使用上の注意を守っていないということが原因としても考えられます。
オロナインは悪化や副作用の可能性もあるため使用する際は容量・用法、使用上の注意、保管及び取扱い上の注意をよく守ってから使用するように注意が必要です。
もし5、6日間使用しても効果が見られない、悪化したなどの場合は使用を中止して医師に相談するようにしましょう。
繰り返す顎ニキビの治し方
赤ニキビなどには効果を発揮してくれる可能性のあるオロナインですが、オロナインはあくまでも殺菌・消毒の効果がある薬ですので吹き出物の応急処置に過ぎません。
大人ニキビは、根本的に改善していかないと、一つ治ってもまたすぐに繰り返しできてしまいます。
根本的に顎ニキビのできにくい肌質に改善するには、適切な化粧品を使って、日々の正しいスキンケアをおこたらないようにすることが一番大切です。
オロナインパックやオロナイン水といった方法も
オロナインでパックをすることで角栓がとれ、いちご鼻や顎ニキビなどの大人ニキビに効果があるとされるオロナインパックやオロナインを水で溶かして使用するというオロナイン水(水溶きオロナイン)が話題になっており、効果があったという口コミがよく見られます。
たしかにオロナインにはグリセリンやワセリン、オリブ油などが入っており保湿効果も見込めます。
しかし、これらは推奨されている方法ではなく、毛穴パックで肌を傷つけてしまったり、混ぜた水に菌が繁殖してしまう可能性もゼロではないので、あくまでも自己責任で行うようにしてください。
まとめ
オロナインは顎ニキビに対して即効性もあり、結婚式やデートなどが近く、ニキビを今すぐにでもなくしたいという場合には効果的な場合もあります。ただし、使用方法を正しく守らなければ悪化や副作用の可能性もないわけではありません。
また、根本的にニキビのできにくい肌にしていくためには、食生活や睡眠時間を見直す、適切な化粧品でスキンケアを行うなどの対策を行っていきましょう。