顎やフェイスラインにできる大人ニキビは日頃の保湿をこころがけたスキンケアが大切ですが、できてしまったものはしかたありません。数あるニキビの薬のなかで処方箋なしで買うことができ、ステロイドを含む治療薬として「テラコートリル」があります。
この薬は炎症したニキビに対して即効性があり、早くニキビを治したいという時には有効なこともありますが、ステロイドも含むため副作用のリスクなどもきちんと把握しておきましょう。
テラ・コートリル軟膏
テラ・コートリル軟膏はもともと皮膚科で処方されていましたが、今では皮膚科だけでなく、薬局やAmazonなどでも購入することができ、約700円程度とリーズナブルな値段の市販薬になります。
黄色で固めな軟膏剤で、主に皮膚の赤みやかゆみ、はれなどに効果があり、炎症の進んだニキビにも使用されます。
テラコートリルのステロイドの強さは [ 最も強力・かなり強力・強力・中程度・弱い ] の5つのランクのうち1番下の「弱い」となっています。
主成分
・ヒドロコルチゾン
テラコートリルに含まれるステロイドでアレルギーや炎症を抑えてくれる働きがあります。
・オキシテトラサイクリン塩酸塩
テラコートリルに含まれる抗生物質で抗菌作用があり、アクネ菌やブドウ球菌が原因のニキビの炎症に効果を発揮します。
顎ニキビに対する効果は?
テラコートリルはアットコスメなどの口コミを見ていても比較的評価は高く、顎ニキビに効果を実感している人も多いようです。個人差やニキビの状態にもよりますが、即効性があり、「1日で顎や口周りのニキビの大きさが小さくなり、3日程度で目立たないまでに良くなった」、「1週間ほど使って少しニキビがひいてきた」、「皮膚科で処方された薬では治らなかったが、テラコートリルは少し効いた」のように効果を実感できるケースもあるようです。
また、逆に「効果はなかった」、「副作用によって悪化した」というような場合もあるようです。
デメリットとしてはかなりベタつくことや、黄色の軟膏なので服についてしまったり、肌につけると目立ってしまうなどがあります。
同じくドラッグストアなどで手に入る軟膏のニキビ薬にオロナインがありますが、オロナインはあくまでも殺菌・消毒効果のある薬です。炎症が進んだ赤ニキビや化膿した黄ニキビなどにはテラコートリルを使う方が効果的です。
テラコートリルの副作用
テラコートリルをうまく使うと顎ニキビを治すことができますが、副作用のリスクも忘れてはいけません。
副作用としては、皮膚の発疹やかぶれ、ウイルス感染症、真菌症、感染症などが報告されています。もし少しでもこのような症状があらわれたら場合や5~6日間使用しても症状がよくならない場合は医師に相談するようにしましょう。
副作用や悪化の可能性を少しでも少なくするために、 長期間使用しないようにし、用法・容量を必ず守って使用するようにしましょう。
※妊娠中・授乳中の人や薬を併用したい場合、皮膚感染症などがある人は事前に病院の医師と相談する必要があります。
まとめ
以上が顎ニキビに対するテラコートリルの効果となります。テラコートリルは安価な市販薬のため、気軽に購入することができます。特に炎症を抑える成分が入っているので赤みのあるニキビなどの応急処置に役立ちます。
ただし、ステロイドを含むため使い続けることは良くありません。根本的にニキビを解決するためには日頃の生活改善や保湿を意識した化粧品を使うなどしてニキビのできにくい肌質に改善していくことが大切です。