ラベンダーはアロマオイルやルームフレグランスなどとして有名ですが、実はニキビなどの肌荒れにも効果を発揮してくれます。なぜ顎ニキビやフェイスラインの大人ニキビにラベンダーが効くのか、悪化などの恐れはないのかなどの疑問についてお答えしていきます。
なぜラベンダーが顎ニキビに効くの?
ラベンダーはシソ科のラヴァンドラ属の植物で、北海道・富良野のラベンダー畑など、日本でも馴染み深い香料ですが、ニキビに対する効果もいくつかあります。
抗菌作用
ラベンダーは抗菌、抗炎症効果があることから、特に炎症を起こしてしまった赤ニキビ、かゆみのあるニキビなどに効果を発揮してくれます。このことから、ニキビだけでなく、軽い火傷や虫刺されなどにも使われ、抗真菌作用もあるので水虫にも使われることがあります。他に消毒効果のあるエッセンシャルオイルとしては「ティーツリー」があります。
細胞成長促進作用
ラベンダーのティーツリーと違う点は細胞成長促進作用があるという点です。細胞成長促進作用というのは、皮膚細胞を活性化して、成長を促してくれる作用です。すなわち、色素沈着やニキビ跡にも効果を発揮してくれるというすぐれものなわけです。
鎮静効果
ラベンダーの芳香成分である、リナロールと酢酸リナリルが鎮静効果や鎮痛効果を発揮してくれます。これは簡単に言うとリラックス効果があるということで、自律神経の乱れを整えてくれます。寝つきが悪いという人にもおすすめで、ストレスや睡眠不足が原因の顎ニキビにも効果的なのです。アロマセラピーやアロマ風呂、ハーブティーとしても使えます。
使い方
エッセンシャルオイル(精油)は通常刺激が強すぎるため肌に直接原液を塗ることはよくありませんが、ティーツリーとラベンダーは直接つけることができます。綿棒に1、2滴つけてから、炎症の気になるニキビに直接つけましょう。敏感肌で不安な方は、ホホバオイルで希釈したり、洗面器のぬるま湯にエッセンシャルオイルを数滴加えてから洗顔するという方法でもいいでしょう。
ラベンダーの注意点
炎症ニキビやニキビ痕にも効くラベンダーですが、人によっては悪化してしまうケースもあります。使用する前に以下について注意しましょう。
●肌に合わない場合もあるので、事前にパッチテストをするなどして検査してみましょう。また、肌に合わないと感じた場合は皮膚科を受診するようにしましょう。
●ラベンダーは、通経作用やホルモン作用を持つことから、妊娠初期に影響を与えるとされています。そのため妊娠中の場合は使用しないようにしましょう。ラベンダーだけでなく、妊娠中に使用しないほうが良いアロマもあるので要注意です。
●乳幼児や小さい子供へのアロマテラピーは避け、なにか病気がある場合も病院の医師と相談するようにしましょう。
まとめ
このように、ラベンダーを上手に活用すると、炎症ニキビやかゆいニキビを短期間でしずめることができます。しつこい顎ニキビを治したいけど皮膚科や薬はちょっと。。。という方にはいいかもしれません。ただし、これはニキビができてしまったときの対処法で、ニキビを根本的に防ぐには、ニキビ専用の基礎化粧品を使って、保湿していくことが大切です。