顎ニキビなどの大人ニキビは原因がたくさんありますが、食べ物と関わっていることもよくあります。例えば、脂っこいものや糖分を食べ過ぎるとニキビができるというイメージがありますよね。その中でも「塩分」の摂り過ぎも肌に悪影響を及ぼすことは意外と知られていません。塩分はあごニキビに直接関わっているというより、間接的な原因となっていることがあります。
なぜ塩分を摂り過ぎると顎ニキビになるの?
塩風呂など体の外から使うと新陳代謝を上げてくれたりと肌にはいいのですが、食事から摂取しすぎるといいことはありません。塩分の摂り過ぎは、健康に良くない、むくみの原因になる、などのイメージはありますが、なぜ吹き出物と関係あるのでしょうか。
肌の乾燥
塩の主成分は塩化ナトリウムなので、ナトリウムを含んでいます。塩分を過剰摂取すると、ナトリウムが体内に蓄積され、細胞の水分を奪ってしまいます。その結果、新陳代謝が悪くなり顎やフェイスラインにニキビができていまうのです。乾燥は大人ニキビの大敵です。
内臓への負担
顎ニキビは内臓の不調のサインであるという考え方もあります。塩分を摂り過ぎることによって、腎臓やすい臓に負担がかかり、老廃物を排出しにくくなった結果ニキビとして現れます。
対処法
そんな塩分の摂り過ぎによる顎ニキビを防ぐための手段は、もちろん「減塩」です。ファーストフードなどの外食やコンビニの弁当を食べ過ぎないことはもちろん、ヘルシーと言われている日本食も、味噌汁や醤油など塩分が高めな食事が意外とあるので気をつけましょう。
具体的な数字としては、塩分は1日少なくとも10g以下に抑えるようにしましょう。10gと言われてもイメージしづらいかもしれませんが、食品によっては塩分量が表記されているのでちょっと意識するだけでも食生活を変えることができます。
※ちなみにラーメン1杯で塩分は約6gも含まれています。
摂り過ぎてしまった場合
それでもどうしても塩分の多い食事を食べてしまうことはありますよね。そんなときは、排出することが大切です。そのためには、「カリウム」と「水」を摂るようにしましょう。カリウムと水を摂取することで、体内の塩分を体の外に排出してくれます。
カリウムを多く含む食材は、干し柿、バナナ、キウイフルーツ、アボカド、グレープフルーツ、アーモンドなどがあります。
塩分摂らなすぎもダメ
ここまで塩分を散々否定してきましたが、勘違いしてはいけないのが「塩分=悪」ではないということです。塩分も人間にとっては必要不可欠な栄養で、殺菌作用があったり、消化の手助けをしてくれる役割もあります。先ほど塩分の過剰摂取は肌が乾燥して新陳代謝が滞るといいましたが、減塩しすぎても新陳代謝が悪くなってしまいます。
まとめ
塩分の摂り過ぎは、健康を害してしまうだけでなく、肌荒れなどの美容にも良くありません。何事も「適量」が大事です。ちょっとめんどくさいかもしれませんが、塩分の摂取量によっては、顎ニキビだけでなく、シワやシミなどの皮膚の老化や、高血圧、腎臓疾患などとも関わってしまうので、日常の塩分量を意識するように心がけましょう。