今でもたくさんの人に利用されている「ワセリン」ですが、ネット上にはこのワセリンで顎ニキビなどの大人ニキビが治るという情報がたくさんあります。ワセリンはもともと皮膚保護剤で、ニキビに効く成分は入っていません。果たして本当にニキビが治るのでしょうか？結論から言ってしまうとそれはケースバイケースです。使い方によっては悪化してしまうこともあるので使用する前にワセリンについてきちんと知っておく必要があります。
ワセリンが顎ニキビに効く？
ワセリンはよく、肌の乾燥対策としても使われます。たしかに、ワセリンは石油から作られる鉱物油の一種なので、肌に塗ることによって皮膚から水分が飛んでいってしまうのを防ぐことができます。白色ワセリンやヴァセリンなどドラックストアやネットでも気軽に買えるので多くの人に愛用されています。
顎や口周りのニキビの多くは肌が乾燥することによってできてしまうので、ワセリンを肌の水分量を下げないために使う事によって、ニキビができにくくなるケースがあります。
ただし注意点も
ニキビによっては悪化することも
すでに炎症して悪化しているニキビに使ってしまうと、ワセリンによって毛穴を塞いでしまうことになります。なので、初期段階の白ニキビに使うのはいいのですが、赤ニキビなどに使ってしまうと逆に悪化してしまうのです。それに、ワセリンは油分です。アクネ菌は皮脂などの油分を食べて生きているので、ワセリンによってアクネ菌が増えてしまうリスクもあります。もし使う場合は、薄く塗るだけで十分なので、厚く塗り過ぎないように注意しましょう。特に夏は毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
ワセリンだけでは不十分
顎ニキビのケアで大切なのは保湿です。本当の保湿というのは、油分で肌にフタをして水分を飛ばさないだけでなく、肌が本来持つ保湿力を高めてあげることです。なので、肌のバリア機能を高めるためのヒアルロン酸やセラミドがはいった化粧品でケアしてあげることが必要になります。
ワセリンを使うとしたら
とはいえワセリンは手軽で便利なものなので、以上のようなことに気をつければ、役に立ちます。使う場合は、できるだけ高純度のワセリンを選びましょう。また、サリチル酸を含むワセリンもありますが、逆に肌が乾燥してしまったり、副作用があったりと大人ニキビには向かないこともあるので、自己判断での使用はおすすめしません。
用途①：カミソリ負けしたとき
男性の場合、髭剃りによって肌が傷ついてしまうことも顎ニキビにとっては悪影響です。カミソリ負けしてしまった場合などにワセリンを使うとケアすることができます。
用途②：化粧品だけでは保湿力が足りないとき
ワセリンを単体で使うと不十分ですが、普通の基礎化粧品だけでは乾燥してしまうといった場合に、プラスαとして使うといいでしょう。特に寝るときはせっかく塗った美容液などが枕に吸いとられてしまったりと、乾燥しやすいことがあります。そんなときには、寝る前にワセリンを薄く塗っておき、翌朝落とすといったことで乾燥を防ぐことができます。
まとめ
このように、ワセリンは顎ニキビを悪化させてしまうことがありますが、使い方を知っておけば安くて便利な製品です。ただし、ワセリンだけでなく、肌本来の保湿力を上げてあげるスキンケアが一番大事です。
