大人ニキビは顎、フェイスライン、口周りなどのUゾーンとよばれる部分に現れやすいですが、「顎から首にかけてのニキビ」に悩んでいるという人も多いようです。顎から首のニキビは、かゆみを伴ったり、赤く腫れてしまったり、などと悪化しやすいという特徴もあります。首に赤いニキビがでてしまうと目立つし、気持ちが落ちてしまいます。ここではそんな顎首のニキビの原因と対処法についてご紹介していきます。
なぜ顎から首にニキビができるの?
原因は顔のニキビと同じ?
思春期ニキビでも、大人ニキビでも顔にできるニキビはアクネ菌や黄色ブドウ球菌などの菌が関わっています。それに対し、背中やデコルテなど体のニキビはマラセチア菌というカビの一種が関わっていることがあります。しかし、顎から首にかけてのニキビは基本的に顔のニキビの延長であることが多いです。
つまり、原因は顎ニキビと同様で、ホルモンバランスの乱れ、乾燥、血行不良、などが考えられ、中でも首ニキビの原因として多いのが、ストレスや冷えと言われています。人間がストレスを感じると抗ストレスホルモンである「コルチゾール」が男性ホルモンを過剰に分泌させてしまいます。これが顎から首にかけてのニキビを引き起こしてしまうことがあります。
顎下から首は顔に比べて角質も厚く、ターンオーバーが顔に比べて活発ではありません。なので、首のニキビは初期段階の白ニキビから炎症が起きた赤ニキビや化膿した黄色ニキビへ悪化しやすい傾向があり、色素沈着などのニキビ跡として残ってしまうことがあります。最悪の場合、ケロイドの状態にまで悪化してしまう可能性もあるので、十分なケアが必要になります。
マラセチア毛包炎
先ほど、顎から首にかけてのニキビは顔にきび同様としてみなされると言いましたが、体ニキビの原因であるマラセチア菌が原因となる可能性もゼロではありません。
このマラセチア菌はアトピー性皮膚炎とも関係があり、吹き出物が赤く腫れたり、湿疹のようにかゆみがある場合はマラセチア菌が引き起こすマラセチア毛包炎である可能性もあるので、その場合は皮膚科を受診しましょう。
首元への刺激
顎と首のニキビのその他の原因としては、「刺激」があります。髪の毛が当たってしまうなどの物理的刺激や紫外線などの刺激も肌荒れの原因となってしまいます。季節によって吹き出物が悪化するという場合は、マフラーやハイネックのセーターなどの刺激や紫外線が原因となってしまっているかもしれません。
顎から首にかけてのニキビの改善法
ストレスを解消することも大切ですが、顔のニキビと同様、保湿力のある化粧品でケアしてあげることが最も重要になります。乾燥を防いで肌のバリア機能を高めることで、十分に改善は見込めます。
また、首元に刺激を与えない、清潔に保つということも有効で、肌に直接当たるものはキレイにし、メイクや洗顔料、シャンプー・リンスなどの洗い残しのないようにしましょう。
※ニキビが重症化してしまったり、全く治らない場合は病院の医師に相談し、薬やホルモン治療などで治療することをおすすめします。
まとめ
以上が顎から首にかけてのニキビの原因と治し方になります。基本的に顎首のニキビも顔の大人ニキビと同じように扱い、正しいケアにより、ニキビのできにくい肌質へと変えていくことが大切になります。
油分の少ない、保湿成分を含んだ化粧品を使って首ニキビを根本的に解決していきましょう。